私の職場であるFabCafe Kyotoから徒歩30秒のお惣菜屋さんです。おだしのうね乃さんがやっているお店なだけあって、ほんとうにおいしい。おかずもお米も野菜も、とにかくおいしい。コンビニでお昼を調達するよりは少し高いのだけど、それ以上に体と心が元気になるのを感じます。朝から大仕事をやっつけた日に、午後も頑張りたい日に、ALLOUNENOさんでお弁当を買ってにこにこ食べています。
FabCafe Kyotoから徒歩2分の場所に、プロジェクトスタジオ「なはれ」が生まれました。「それ、やってみなはれ」を合言葉に、さまざまなクリエイターとコラボしながら複数のプロジェクトを進めています。なはれのWebサイトは太陽光を動力としたオフグリットで制作されており、その太陽光パネルの隣に置かれた観葉植物に、私は日々水をあげています。観葉植物に新しい葉っぱを見つけたとき、このサイトも成長しているのだろうかと考えます。
京都にフルーツサンドの名店がたくさんあるのはよく知られていますが、私にとって最高のフルーツサンドは、市川屋珈琲の「季節のフルーツサンド」です。大きくて美しい清水焼のお皿に載った、輝くようなフルーツサンド。私はこれを独り占めしたい。絶対に誰とも分け合いたくない。だから、市川屋珈琲に行くときはいつでもひとりです。カウンターで、スタッフの皆さんの手際のよさにうっとりしながらコーヒーとサンドを待つ時間も愛おしい、素晴らしいお店です。
フィルムの現像・データ化ができるラボであり、喫茶とギャラリーもあるお店です。フィルムカメラを始めてから10年近く、もうずっとお世話になっています。フィルムカメラで撮った写真には、SNSにアップするものもあれば、自分以外の誰にも見せたくないようなものもある。その全てを見ているえつこさんは、私のかかりつけ医のような存在です。現像を頼んだあとは、たかゆきさんのドリンクを楽しみつつぼんやりするのも欠かせません。
京都シネマはポップコーンの香りがしません。シアター内に食べ物を持ち込むこともできません。「スナックではなく映画を観よ!」という映画館からのメッセージなのだと、私は勝手に受け取っています。待合スペースには、もうすぐ上映予定の映画に関する記事を集めたコーナーがあり、スタッフのみなさんの愛を感じます。映画が始まるまでの時間でその記事を全て読むのが私の楽しみです。
私はこの場所で、コーヒーを淹れたりお客さんとおしゃべりしたり、店前の庭木を切ったりしながら、毎日を過ごしています。店内には、お客さんがセルフサービスで使えるデジタル工作機械があります。レーザーカッターを使っている方がいると、アクリルや木材を切った香りがコーヒーの香りと同じくらいお店に充満している、よくよく考えると不思議なカフェです。つくることが好きな方も、つくることに興味がある方も、ただのんびりお茶したい方も、ぜひお店に遊びにきてください。
京都・河原町五条で働く高田さんの、ホッと一息つきに訪れたくなるおすすめの京都を紹介していただきました。