町の銭湯も好きですが、気がかりな事はどこの銭湯にも存在してるであろう"ヌシ"である。いつもの洗い場の場所をとってしまった日にゃ、居心地の悪い思いをする。そういった文化も愛しているものの、休みの日は穏やかに過ごしたい。そんな時にちょうどいい、中ぐらいの銭湯が五香湯。多過ぎず大き過ぎないお風呂のワンダーランド。利用客も多く、湯船も薬湯含め数カ所。2階にはサウナとぬるめの湯船。オプションで岩盤浴もある。1年の垢を落としに大晦日に行くのが私の恒例行事。
眼に関わる仕事という事もあり、とてもピッタリなお寺がある!と知ってからは、仕事前に挨拶をしにいったりする。山門をくぐると、地蔵…というには大きすぎる、大仏にしか見えない地蔵菩薩。褐色でオーラを放っており、眼を病んだ人の身代わりになったとの言い伝え通り。たしかに眼が潤んで見える。私は京都人ではないけども、地域の人々が大事にしてきた神社仏閣を一緒に大事に想いたい。そうしたら京都人にはなれなくても、"京都の人"にはなれる気がする。今日も人の役に立てますように。目疾地蔵さん、いってきます。
私はゆとり世代。物を集めたり所有することに慎重で、流行や物もどんどん消費される世の中には抵抗感がある。そんな葛藤の中、モノを好き!と心から言えるようになったのはこのお店のおかげ。古着がメインになるが、他にもオランダ、フィンランドなどで買い付けた器やオブジェなど、とにかくいろいろあるのでプレゼントを選ぶのも良い。2023年2月からkeiokairai buildingとしてリニューアル。3階建てのそれぞれのフロアに違ったスタイルのセレクトを展開しており、センスもますます尖ってきているので、行くたびに刺激を受けること間違いなし。私は次、店主手彫りのマトリョーシカを狙っているところ。過去や未来に思いを馳せながら、自分の好きなものを蓄積していって、心を豊かにする。そういうモノとの向き合い方ができる場所。
私の京都の夏の1番の楽しみは、御手洗祭。御手洗と書いてみたらしと読みます。この時にだけ湧き水を張り池が出来上がる。そこを参拝者達が裾をたくしあげて、容赦なく冷たい池をジャブジャブと渡っていく。このお清めがとにかく楽しい。そしてしっかりとお参りをし、御神酒をいただく。出店のみたらし団子を食べて、虫の声響く糺の森の中を歩けば、今年の夏も完璧だ。
千鳥の提灯が灯る夜の先斗町。の、昼の姿。ほとんどのお店が空いてない為、昼間の先斗町近辺は穏やか。通り沿いにある先斗町公園は、猫がいるのでねこちゃん公園と呼んでいる。公園といっても遊具はほとんどないけど、お山の裏側へまわると鴨川がほどほどに見えるスポットがある。座れるスペースもあるので、晴れた日にコーヒー片手に山、川、鴨川で思い思いに過ごす人々を眺めるのが好きです。ほっと一息つきたい時にお勧め。
焼き物の街、清水五条。Googleマップを片手に歩いても、必ず一度通り過ぎる住宅街の細道に、「想」と書かれた表札を見つけたら、ぜひ迷い込んだ気持ちのまま進んでほしい。
5畳ほどの空間には東洋の小さな骨董品や作家さんの器が置かれ、一つ一つ物語を持って見える。反射的にこちらの感性も鋭くなり、坐禅を組んでいるかのよう。ぜひゆっくり見に行ってほしい。いつも温かくもてなしてくれる店主の美香さんは、小さな器の世界を魅せる天才なのだ。
どの店舗も間違いない五十家グループの1つで、味噌を使ったメニューをメインとした居酒屋。ここのどてカツは、ひたひたに味噌が染みているのにサクサクで最高に美味しい!赤味噌か白味噌で食べ比べるのも良い。他にも味噌おでんや、自家野菜を使ったお洒落なサラダ等メニューも豊富な為、誰と行っても楽しめる。名古屋で濃いめの赤味噌を食べて育った私には、何ともありがたいお店。
ペチカはロシア語で暖炉という意味があるように、ほっこりとした佇まい。でも実は歴史のあるお店。今は東山通に移店した喫茶六花。その次は六曜社の薫平さんの喫茶feカフェっさ。その場所を引き継いだのがペチカである。店主1人でほとんどのメニューを作っていると思えないほど、日替りランチや飲み物、タルトやアイスクリームまで全てのメニューが充実しており、1人でも友人とでも心地よいお店です。私はペチカと喫茶六花をいつもはしごしている。白川や商店街を通り抜けて、平安神宮までお散歩するのもお勧め。
学生時代とはまた違った、京都での過ごし方を楽しむ、清水さんだからこそのおすすめの京都を紹介していただきました。