全然イタリアじゃないけど、まじイタリアを感じるトラモント。
アルデンテとは無縁の柔らかいパスタなのに、なんでこんなにおいしいのか意味不明。ミラノでもピザは飽きるほど食べたし、その本場の味をきちんと再現してる店も知ってるけど、トラモントのピザはそれらと違う、独特、孤高、異質の美味。そしてそれはなぜか懐かしい。
そうだそうだ、ピザもパスタも庶民が考えた食べ物のはずだ。背伸び気味に食べるのもいいけど、等身大の自分で食べる方がおいしい類の食べ物=イタリアン!とスペイン料理(自論)。
仕事帰りに一人で来てる人がたくさんいる点も、信頼できる証。
チグハグな蕎麦屋。
インテリアデザインは全く蕎麦屋でない。これはおばばの趣味である(予想)。椅子も机も観葉植物も照明も全く蕎麦屋でない。畳なんか一つもない。
そやけど、蕎麦をすすると、完全な蕎麦屋である。むしろこんなうまい蕎麦なかなか食えない。洋風インテリアが和風に見えてくるということはないけど、口の中の情報と目からの情報が脳で交わらない。こんなチグハグなのに、こんなうまいのは、すごいことである。(だいたい私たちの味覚は無意識に多大に空間の影響を受けてるんだからさ!)
私は、たいてい「手打ちせいろ」と「小天丼」を注文する。冬は「鴨なん」か「鴨せいろ」。
毎週1回は必ず権兵衛に行ってます。
家と仕事場の間にある、私の仕事場2である。
500円でサントスブレンドを頼んで、アイデアを出したり、パソコン作業したり、 スケッチしたりする。
京都で一番、席の間隔が広い喫茶店ではなかろうか。机も大きい。音楽も良い。壁はタイルで床はゴム。余計なものがまったくない。机の上にポップみたいなものもない。
新幹線の車内は、地下鉄や在来線と違って広告=情報がほとんどないのがいいところです。それと同じように、この店はとにかく目に静かで気持ちが良い。このような場所はとても希だと思う。
全席喫煙なので、タバコの匂いが嫌いな人はやめといた方が吉。
言わずと知れた、京都の老舗コーヒー店。
中でも三条支店のドーナツ型のテーブルカウンター。
ここに座り、ドーナツの中でてきぱきと仕事をする社員さんを眺める。そこは舞台のように感じる。観る側と演じる側がいる。そもそもコーヒーは、いれてくれる人の所作で味が変わる不思議な飲み物だと思う。
大人っぽく新聞を読むのも良いし、ハムトースト(←まじおすすめ)を食べるのも良い。
それからドーナツテーブルはもちろんだけど、内側のシンクやらも全部特注だよ。その辺の創業者のこだわりもぜひ観察すべき。
ところで私のおすすめは、オレンジジュース。三条支店のオレンジジュースは他のイノダコーヒのお店の中でも一段おいしい。騎士のような見た目の絞り機で絞られている。
嘘だと思うなら、すぐ近くの本店と“オレンジジュースはしご”してみてほしい。味も色も違うから!
四条支店は阪急烏丸駅に隣接している=地下。
穴倉みたいな「隠れ家」的な要素のあるイノダのお店。穴に入ると店内の広さに驚く。
しかし店のことはまあ置いといて、ここでしか食べれない「ハムピラフ」について紹介したい!
私は、これまでレーズンを尊敬したことはなかった。イノダのハムピラフの上には鼻くそくらいのサイズのレーズン(カレンツというらしい)が5個くらい乗っている。なんだこの鼻くそはと思いながら一緒に食べた時の驚きってなかった。こんなに小さいのに、確実に効いてくる。頭痛の時のロキソニンみたい。
この5個の鼻くそを大事にしながら、食べるピラフはここにしかない味。よくこれ乗せようと思うよなぁとメニューを作った人に感心するしかない。
あと、お客さんの前でお皿の蓋を開けてくれる昔ながらのサービスみたいなものもいいですよ。
あの送り火で燃える主役の山は大文字。
実は銀閣寺の横の道から誰でも気軽に登れる。午前に登れば、高齢者とたくさんすれ違い、時には会話も弾む。人生とは、人間とは、について問い掛けてみたいものだ。以下は私が聞いた面白かった話。
1.「思いやりやね、思いやりが大切。京都の言葉て難しいやんか。せやけど悪い方にはとらないようにね。そしたら腹も立たへんでしょ。て言いつつできてへんねやけどね。言うだけは言うとかなあかんわ」
2.「自分以外が大事やね。例えば結婚したらまた新しい家族が増えるやんか。家族が増えるって素敵なことやし、不思議なことやろ。結局一番大事なんは自分やない」
3.「やるんやったら、あきらめずにやることが大切かなあと思います。やったらやったでうまくいかないこともあるんです。できること全部やってみて、ダメだったらしゃあないかなと。仕事も最初は面白くないに決まってて、でも頑張っていると、面白さが見えてくる時がある」
と、山頂まで40〜60分のちょうどいい運動。
懐中電灯を装備して、夜に登って見る京都の夜景も◎(ただし事故などに気をつけて!)
名物「てり丼」とそれについてくるスープ、まずはうまい。「八宝菜」も嬉しくなるくらいいろんな具材が共演している。「ニラレバ」もいいし「麻婆豆腐」もこれはどう頑張っても家では作れない奥深さ。最近はないけど「七谷地鶏の唐揚げ」にもびっくりしたなあ。あと昔はおいしいチェーがあった。でもチェーは何回リクエストしても復活してくれない。
まー何食ってもうまいんだけど、そんな中、私が必ず頼むのは「くらげ頭のパクチー和え」という前菜。これは名作。前菜のくせに、値段が張るけど、頼んでしまうんだよな…。
中華料理なのにシェフ(息子)はときどき欧州に出かけて、バルセロナやアムスの仲良いお店でテンポラリーなイベントをやったりしてるそうだ。
それである日、私が「バルセロナ行ってたんですよ」と言ったら『僕もこないだ行ってたんですよ』とおっしゃる。
私「え、じゃあめちゃくちゃうまいお店教えますよ!」
シェフ『ラコーバじゃないんですか〜』私「いや名前はわからないです、海の近くの…」(グーグルマップにつけた印を探す)「え、ラコーバって書いてる!!!!」
シェフ『ほら〜』
私「え、ここめちゃくちゃうまいですよね!!!(大興奮)」
このお店は私が適当に入ったカフェにいた女性に「君が一番よく行くおいしい店を教えてくれ、オレは観光客が行くスペイン料理の店で食べたくないんだー」と言ったら紹介してくれた店だった。
店内は人で地元客でごった返し、おいしい活気に溢れてる。あの広い、バルセロナの数あるレストランの中で、共通の1店舗を知っている、私と大鵬のシェフ。
この時点で、なんか親友。信頼。前世も友達。
京都の旅行者に鶏肉屋を紹介しても仕方ないのは分かっていますが紹介します。(京都市民もこのサイト観るようになったらいいですね)
午前10:30オープン。10:30に行ったら手遅れ。自分の番が回って来る頃には、何かと何かと何かは売り切れているだろう。私はこの近所に住んで久しいが、いつ前を通ってもシャッターが閉まっていて「本日分売り切れ」と書かれた小さな紙が貼ってあるだけだった。だから営業してない店だと思ってたんだ!長年!
というわけで、本気で水炊き作るぞって時とか、はりきって唐揚げ作るぞって時は、10:15くらいに鳥松さんへ。
お父さんと息子さんに欲しいものを告げたら、その場で取り分けてくれるスタイル。その二人の人柄もまた素晴らしくて、鶏のクオリティもいいけど、人のクオリティも上の上。
地元のファンが多い理由を体いっぱいで感じる。開店まで並んでいる間に、隣のお客に話しかけられることも多いです。
京都の銭湯は、数軒回って比べて友人・知人と議論するのが楽しいと思う。それだけで十分なアクティビティと呼べるのではないか。
私が色々行った挙句にたどり着いた現在のone of the bestが「長者湯」。
まず家から徒歩で行ける場所であることは思いの外、大切。
行き帰りの道すがら、考えごとがはかどるからだ。
私の銭湯スタイルは、シャンプーと小銭入れだけポケットに入れて、手ぶらで行く。この身軽さがいいじゃないですか。ロッカーに鍵かけなくてもいいし。なので、細かいことだけど、貸しタオル(10円)のクオリティも高い方が評価が高い。
そして清潔感、お客の質。銭湯は私にとっては一人になれる場所でもあるので、騒がしいところは好かない。だから悪気なくとも湯船を占拠する団体客が多いところも好かない。
長者湯は、清潔感があり、常連客のマナー(出したものは元の場所へ戻す)も素晴らしい。そして掛け流しの水風呂の水温と熱めのお湯のバランスも優れている。
サウナがあればもっといいけど、まあそれは仕方ない。
ラーメンに1番2番もないけれど、私の1番は間違いなくここ、ラーメン銀閣。
ラーメン議論は誰とでも気軽に盛り上がれるし、フレンチや和食割烹と違って、年齢や立場をナシにして忌憚なく意見を交わせる点が本当に素晴らしいと思います。そういう意味でラーメンは日本最安値の文化ですよね。ラーメン銀閣は、市内中心から遠く、わざわざ行かなければならないので頻繁に行けないのが悔しい。
最近、改装して新しくなってしまったインテリアが残念だが、味は変わってなかった。(ほっとした)私には、スープからほんの少し納豆の味が感じられるが、納豆は入れてないと思う。
納豆入れてないのに、なんで納豆の味するんだろう。この味はすごいなあ本当に。よくやった!納豆入れてるのかな…。
京都を駆け巡る酒井さん行きつけの、京都でのちょっと特別な息抜きができるお店やスポットをご紹介いただきます。