出町柳駅の近くにある花屋さん。ここの花屋の店主夫+ワンちゃんは、今日もこの店に来てよかったな、と思わせてくれる空気感があって、置いてある花もひとつひとつが綺麗で毎回花を選ぶのがとても楽しい。わたしはこの店から少し離れたところに住んでいるので、包んでもらった花束をリュックサックに突っ込んで自転車で帰るのだが、どんなことがその日あったとしても、帰り道はキラキラしている。いつかは枯れてしまう儚いものをいつも以上に愛おしく思える店。次はどんな花を買おうかな。
くるりの「京都の大学生」に出てくる市バスの206番。京都の大学に進学すると決まってから、この曲をよく聴いていた。あの頃は「自分も大学生になればこうなるもんだ」と思っていた。けど、大学生になった今、まったく違う生活をしている。ただ、206番に乗るところはあの歌の女の子といっしょ。乗る時はいつもこの曲を聴く。あのバスに乗ると、わたしも京都で生活している大学生なんだなぁ、と実感する。京都のバスは、バス停に止まって少し傾く。みんなが乗り降りしやすいように、って話を聞いたことがある。高校生のころ、京都はクールな街だと思っていた。クールなものは、案外あたたかかったりする。京都のあたたかさ、知ってる人どれだけいるかな?
岡崎公園から少ししたところにあるうどん屋さん。お昼の時間になれば、外に行列ができ
る店。ここのうどんは本当に、おいしい。でも、わたしはここにくると大体親子丼を頼む。親子丼が格別においしい。本っ当においしくて、わたしは友人たちが京都に来ればここの親子丼を薦める。人にまず、薦めたくなるお店だな。何回も何回も通っているけれど、まったく飽きない。少し学生の財布には高く感じることもあるけれど、この店を離れることはできない…。定期的にあの列に並びたい。
鴨川は、京都を流れる長い川。三条、四条あたりの河川敷はカップルたちが一定の間隔で並んでいる光景が有名。京都に来たらぜひ見て欲しい(夏の夜がおすすめ)。わたしが好きなのは、その場所よりもう少し北にあがった鴨川デルタ付近の河川敷。わたしはたまに時間があると、あの河川敷に行ってしまう。ひとりで過ごしても、家族と過ごしても、友人とすごしても、好きな人と過ごしても良い。出町柳でふたばの豆餅を買って、ただそのまま鴨川で時間を過ごすのも、京都っぽくて良いかもね。
ある路地にある本屋さん。置いてある本に店主のチョイスが光っていて、表紙を見るだけでたのしい。「この本、誠光社で買ったんだあ~」って自慢したくなるお店。誰かに自慢したくなるお店を見つけられたことが嬉しくなる。こういうお店はずっと大切にしていきたい。
駱駝は中華料理屋さん。なぜ、店名が“駱駝”というのかはお店の中に入ればわかる。お昼になれば、外には長い行列ができている。駱駝の料理は基本ちょっと辛い、辛いんだけどそれがクセになる。夜は少しだけ高いから、ランチの時間を狙って行くのがおすすめ。ここのアイスも美味しいよ。
平安神宮の向かいにある公園。周りに川が流れていて、春になると桜がとても綺麗。この公園では、みんな時間が流れるままに過ごしている。音楽を聴きながら読書する、みたいに、映画のなかの人みたいな過ごし方をしてる人だって、この公園には普通にいる。
住宅街のなかにひっそりとある、おはぎとご飯のお店。ここは、おはぎもご飯もとてもおい しい。わたしは、特に水餃子とほうじ茶のおはぎがとてもすき。このお店はたぶん、夫婦でやっていらっしゃっていて、壁の本棚にはぎゅうぎゅうに本がつまってる。奥にはキッチンがあって、おふたりはその中で料理を作っているのだけれど、その画がとてもかわいい。ご飯を待っている時はコソッと本を読むふりをして眺めるの、おすすめです。
学生ならではの左京区での過ごし方や穴場を紹介していただきました。