京都の八坂神社のすぐ近くに祇園喫茶カトレヤはあります。祇園喫茶カトレヤは1944年の創業から八坂神社の近くで約50年も愛されてきた喫茶店ですが、開業されたのは現在とは違った場所だったそうです。
店名に使われている「カトレヤ」は中南米を原産とする花の名前です。洋ランの女王、花の女王とも言われており、そのいわれから「気品」を連想させます。
また、コーヒー豆とも関係が深いコスタリカ・コロンビア・ブラジルとフィジーの国花でもあり、喫茶店に相応しいことから名付けられたそう。店内にはお花がたくさん生けてあり、居心地にいい静かさでとても落ち着く空間です。
喫茶カトレヤでは、八坂神社と同じ水脈のご神水を使っておられます。
「みなさん八坂さんに汲みに行ってはるんですか?って言わはるんですけど、この周りでは汲みに行ってはる所も多いんですが、うちは八坂神社に汲みに行っているのではなく、同じ水脈の地下水を店内の井戸から厨房に引いてさらに浄水して使用しています。京都のお水って、僕の感覚もあるんですけど、軟水で柔らかいので、深煎りの豆とかを淹れた時でも、パンチはありつつも、口当たり柔らかいっていうか。逆にいうとちょっと下手な淹れ方したら、もうめちゃくちゃ頼りない味になったりするんです。あと、単にコーヒー豆の量を増やしたら良いってことではなくて、温度とか蒸らしのことであったりとか、コーヒーを淹れるときはすごく気をつけてますね。」
喫茶店という文化とその空間を愛するお客さんを守っておられる祇園喫茶カトレヤさん。今日も喫茶店の心地の良い空気が流れています。
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側284
営業時間:10:00~19:00
アクセス:京阪「祇園四条」駅より徒歩2分
電話番号:075-708-8670
京都館の酒井先生より:
地下水でいれてるコーヒーです。そういうのって珍しいんちゃうかと思います。
昔からあるお店の証拠であり、特権ですよね。京都の地下水はほとんど軟水だと思うので、出汁だけでなくコーヒー豆のポテンシャルも十分に引き出します。だからカトレアのコーヒーは濃くてうまいんだな。
京都『祇園喫茶カトレヤ』
八坂神社の近くでいただく、祇園喫茶カトレヤの珈琲