〈京都の名店裏メニューどんぶり企画〉とは…
手にした人だけが、京都の名店の裏メニューが食べられる「魔法のどんぶり」。
このどんぶりを持って協力店に行くと、他の人が食べられない 「裏メニュー」
が提供されます。
(※その都度、お代は必要です )
第20回京都館会議の振り返り
どんぶりを持ち歩くには、「鞄がいるよね?」と急遽なり、「だったら、あの人に頼むしかない」と、二人が訪れた場所は、京都の名店「一澤信三郎帆布」。
一澤信三郎さん、薫堂さん、酒井さんの 3 人が喧々諤々と鞄のアイディアを
議論。しかも、完成締切はここから 3 週間後という無茶ぶり。
果たしてどんな鞄が完成したのか…!!
京都館会議、今回も縁側からお届けしたいと思いますが…、あ!
今回は一澤信三郎さんにお願いしたどんぶりのカバンが、
でき上がってきた?
できたという報告です。
はあ〜!これ!!いいじゃないですか。
この生地は、一澤信三郎さんのところのデッドストックという、つまり今売っていなくて表に出ていない「裏」にあった生地を使っています。
なるほど。信三郎帆布の「裏メニュー」みたいなものですね。
そうです。
完成した一澤信三郎帆布さん製作の鞄
いや〜すごい。思った以上にいい!
ここ(持ち手)をね、一段厚くしてもらったんですよ。
はいはいはい。
その方がしっかりしてくるんで、いいなと。で、大きさもちょっと大きくして。
どんぶりを入れるというのは、多分年に一回かな、二回かなと思うんで、どんぶりじゃなくても◎。
これは京都のいろんなお店の「裏メニュー」を食べるためのどんぶりがそもそもの出発点で。
そうです。
それで、これ(鞄)はどっちかっていうと、最後に決まったものですからね。で、この中に入っているこれが本ちゃんのどんぶり、
の試作です。
あ、試作品。
大きさはこれですが、柄がちょっと違う。
あ、違う!
これも京友禅の型紙からこの柄が一応できてはいるんですけど、きれいに出ていなくて。その(どんぶりをつくった)松井先生 * はこれは大体わかったと。だから次はもっといいの上げられるぞという自信満々で言ってます。
(*どんぶり制作:松井利夫・陶芸家 京都芸術大学 教授)
試作段階のどんぶりとご対面
色はこんな感じ?
ベースの色はそんな感じのイメージだそうです。これ抹茶茶碗なんですよ。
うんうんうん。そうですよね。
多くの店を回れるように、どんぶりでもすごく小ぶりなどんぶりですね。
でもこれいいですよ。手にすごく馴染むし、何か普通にお抹茶をいただきたくなる
感じのね。へえ〜(感動)。
何かやっぱ(松井先生が)どんぶりっぽいやつが気に入らなかったらしくて、
ふう〜ん。
こっち(小ぶり)に。
なるほど。いいと思います。
問題は、どこの裏メニューが味わえるか、オーダーできるかですよ。
どういう意味ですか。どこでも行けますよ。
だからまだほら、全部決まってないでしょう。
あっ店が。
みせみせ。
はいでも今 9 軒 * も決まってましたよ。
9 軒!
(*現在は 8 軒)
はい。
ちょっと(協力店を全部)言ってください。
僕が言うんですか!?
はい (^ ^)
こういう時こそプロデューサーが出てくれていいと思うんですけど…。
ええ…、四川料理「駱駝」。北京料理「盛華亭」。
中華ばっかり。
中華が 2 連続、そして蕎麦の「権兵衛」。
うどんじゃなくて?
蕎麦です。本当に美味しいですよ。
権兵衛ってどこ?
北山にあるんですよ。
あと何でしたっけ…。ああ、もちろん「下鴨茶寮」。「イノダコーヒ」三条支店。イタリアン「Obase」。
どそれってどこ?
【ディレクター】市役所のすぐ近く。
あと焼き肉の「はつだ」。
はつだ。
ええ。すごいいい店ですよね。
「はつだ」での裏メニューは何ですか?
何ですか?
【ディレクター】今は開発してる。(2021 年 3月時点)
どこも開発中じゃないですか笑
【ディレクター】どんぶりの実物を見てから決めたいと。
なるほど。
でも開発してもらうのは本当に申し訳ないですね。「魔法のどんぶり」は 50 個なんでね、初めの生産数が。
50 個?
そう。だから 50 人が買って、本当に一人行ってくれるのかなというところで、裏メニューを開発してもらうなんて本当に申し訳ないんですけど。そう 1 年にみんながいっぱい買ってくれたらたぶん増産するんでしょうけど…。
そうだ!思い出した!このどんぶりを包むこのタオル。
始まりました。毎回の新提案の追加
これはおいしいものを食べた後、京都に銭湯いっぱいありますから、銭湯に使ってほしいという思いもあってこれにしたんですけど…
→薫堂さんこだわりのタオル!おすすめのポイントは?
続きは Youtube で…!!
この鞄、中にちゃんとポケットも付いてますので、小物を入れたりとかできます。
これは信三郎帆布マニアにとってはすごくいいですよ。
ね。
しかも底の外側は黒色になって、底の内側が何かうろこ模様になっているってね。
丸いカバンもこのサイズは売ってないのでね、信三郎さんのところでは。
これワインも入れられますよね?
はい、〇〇を入れても頭が出ない高さにしました。
ほぉお〜なるほど。
その辺の信三郎さんといろいろ相談して。
すごい!プロダクトとしてものすごくいいですね。バランスが美しい!
→頭が出なくて嬉しい〇〇とは!?
「魔法のどんぶり」を入れる以外にもとっても高機能などんぶり鞄!
詳細は Youtube で…!!
酒井洋輔(京都芸術大学 京都伝統文化イノベーション研究センター長/デザイナー)