地下鉄今出川駅から徒歩5分。学生の多い通りに面する「喫茶リーベ」は、創業48年のレトロな雰囲気の喫茶店です。
京都 出町柳から西陣へと行き来する道中にある喫茶店で、西陣からの帰り道に目に入る、大きな「TEA ROOM リーベ」の文字がいつも気になっていました。
「喫茶チロル」のように洋風でレトロな外観にも関わらず、なんと瓦屋根。この外観の写真を撮って初めて気づきました。チグハグな感じが更に気になります。
「喫茶リーベ」のモーニング(¥450)は、トースト1枚と珈琲のベスト・オブ・シンプルなスタイル。
トーストにシャッシャッとバターを軽快に塗る音が店内に響き、なんだか日本昔ばなしの『鶴の恩返し』のよう。キッチンを覗きたくなります。竹で編まれた籠に乗せられてきたトーストたちをみて、思わず「かわいい…」と呟いてしまいました。
薄めにスライスされたトーストにはたっぷりとバターが塗られ、あっさりで甘い、私の1番好きな味でした。ついつい無心になって食べ進めてしまい、あっという間に完食。
さっぱり少し苦味のある珈琲は、一杯ずつペーパードリップで淹れているそう。食後の珈琲を、店主さんとまったりお喋りしながら楽しむのが「喫茶リーベ」のモーニングを味わうポイントです。
美味しいモーニングセットに「何かこだわりは何ですか?」と尋ねると、最初は「うちのモーニングは大したものではありませんよ」と控えめに仰っていた店主さんでしたが、私がモーニングを食べ終わって珈琲を飲んでいると私の席の目の前に、ちょこんと。
「とにかく自分が食べてみて一番、美味しいパンと珈琲をずーっと使っているの」と、熱く語ってくださいました。話が面白く、珈琲2杯目もいただきました。
「喫茶リーベ」は親子で営む喫茶店です。お母様の矢野友子さんは89歳の元気な店主様です。娘さんの伸枝さんとは仲良し親子で、来る日も来る日も、毎日2人でお店に立っています。
仲良し親子が生んだモーニング、是非食べに行って見てください。珈琲をゆっくり飲んで、店主さん達とのおしゃべりをお忘れなく!
住所:〒602-0042 京都府京都市上京区新町通今出川上る元新在家町178
営業時間:11:00〜17:00(モーニングサービス 10:30まで)
電話番号:075-431-1657
アクセス:地下鉄今出川徒歩5分
「喫茶リーベ」の“リーベ”は、ドイツ語で“愛”や“恋人たち”という意味があるそうです。そんなリーベは、以前は紳士服屋をしていて一時は半分喫茶店で服のウインドウという変わった店構えをしていたそうです。
120年の歴史を味わう
salon de 1904