二条城の前に創業50年を迎えた喫茶店「チロル」があります。
現在は2代目秋岡誠さんが営んでおり、元々は父で1代目の秋岡勇さんが営んでいたそう。
山や写真、クラシックが好きだった勇さんの思いの詰まった店内は、山小屋をイメージしてつくられました。
喫茶チロルは、京都を拠点に全国で活動する劇団 「ヨーロッパ企画」とも深い関わりがあります。劇団の俳優さんや、「曲がれ!スプーン」などのSF作品を描く脚本・演出家 上田誠さんも常連客の一人です。
そのヨーロッパ企画の劇中では、チロルが度々登場します。
作品を鑑賞した全国のファンの方々が、そのカツカレーや脚注にも描かれるチロルの暖かさ、懐かしさを求めてここを訪れているのです。
また、喫茶チロルには常連歴30年を超える常連客が多くいます。 チロルでいつもデートをしていた方々が結婚され、今度は子どもを連れて、家族になって来られることもあったそうです。
「アイスクリームもない、ホットケーキもない。年金喫茶、老人喫茶。それでもここに来ないと日が暮れないってみんな言ってくれるんです」 いつでも暖かく迎えてくれる接客に、多くの人がもうひとつの家のようにチロルを愛し通っています。
住所:〒604-8306京都府京都市中京区御池通大宮西入る門前町539-3
営業時間:8:00~16:00
定休日:日曜日
アクセス:京都市営地下鉄 東西線二条城前駅から徒歩5分
電話番号:075-821-3031
京都館の酒井先生より:
『チロルも、まず名前がかわいい』
ものすごく気軽に入りやすい、名前であり店構えだと思います。京都でこんなに歴史ある喫茶店なのに、敷居が高くない感じって実はレアキャラ。
角にあるので二面がガラスというのも、またレアです。喫茶店が多くないエリアで輝いているチロル。
二条城散策前後のセカンド目的地として最適なんじゃないかと思います。
常連さんが大勢いることもうらやましいですが、「ここに来ないと日が暮れない」なんて言われたら、そんな嬉しいことって他にそうないですよね。いい店の証拠。通わないと分からないことも多そうです。
京都『祇園喫茶カトレヤ』
八坂神社の近くでいただく、祇園喫茶カトレヤの珈琲