京都市営バス 五条坂バス停を降りてすぐにある「喫茶&軽食ナナ」。
店内から漏れるオレンジ色の照明が可愛らしい昭和40年創業の喫茶店です。
入ってみると意外と奥に広い店内は、オレンジ色の丸い照明と茶色の革のソファーが「ザ・喫茶店」を感じさせます。ソファーはお客さんのお尻が痛くならないようにと、こだわって選んだそう。
店の前を走るバス、流れるテレビの音がひっそりと店内に響き、自分だけの落ち着いた朝を過ごす、とても静かな空間でした。
2年ほど前にお店のお手伝いさんが「こんなのしてみたらどう?」と
いう提案から今のモーニングが生まれました。
ナナで食べれるモーニングはAセットとBセットの2つ。
今回私たちが食べたのは、モーニング Bセット(¥600)
ハムトーストとコーヒーという今まであまり見かけなかった、珍しいスタイルのモーニングです。
トーストの焼ける香りを楽しみながら到着を待ちました。
モーニングが運ばれてきてまず、ハムトーストが乗っているお皿にキュン…。
滋賀で陶芸家をしている姪の旦那さんがひとつひとつ作っているお皿だそうです。
不揃いに4つに切られたハムトーストをパクり。
ハムの下に塗られたお手製のからしマヨネーズがピリッとして、眠たい朝でも目がシャキッとしました。
ふんわり甘い香りがするのは、最初にバターを塗っているからだそうです。
こだわりは、ハムが分厚く切ってあることだとか。
このハムは、モーニングのために特別に仕入れているそうでしっかりおなかにたまります。
セットについてくるコーヒーは娘さんが焙煎して、ペーパードリップで淹れられています。
甘みと酸味のバランスがよく、あっさりめの飲みやすいコーヒーでした。
食べて8分目、店主さんと話して満腹ナナだからこそ味わえる、お腹いっぱいのモーニングを是非一度食べに行ってみてください。
今回は店主の上畑幾子さんと妹さんのお2人にお話を聞きました。
「なんかサッと食べられるように!」という店主の幾子さんの想いで始まったナナ。簡単で呼びやすく覚えやすいようにと、幾子さんの旦那さんが“ナナ”と名付けたそうです。
ベリーショートがかっこいい、ハキハキとしたしゃべり方が印象的な幾子さんは、今年でなんと87歳!創業から現在まで、朝8時からお店に立っている
パワフルな店主さんです。元気の秘訣は趣味のダンスだとか…。
実はナナの上にある社交ダンス教室では幾子さんの妹さんが先生をしているそうです。
住所:〒605-0864 京都府京都市東山区遊行前町558
営業時間:8:00〜16:00
定休日:不定休
アクセス:京都市営バス 五条坂からすぐ
電話番号:075-525-2671
モーニング:モーニングBセット ¥600〜(8:00〜11:00)
*全席禁煙
ナナでは窓側の席にだけ小さくお花が生けてあります。
写真のものは、社交ダンスパーティーでもらったお花だそうです。
席ごとに違うお花を見に、ナナに行ってみるのもいいかもしれませんね。
昔ながらの喫茶ポコ
ポコ